ネトラジで

■最近「近年の女性ボーカルのロックはどうしてこの手の音なんだろ?」という疑問から始まった自らの首絞め企画。
1951年ラジオDJのアラン・フリードが「ムーンドッグス・ロックンロールパーティー」という番組でロックという名詞がメディアに乗った!っていう第一夜目から数えて、第4夜目(か?)でようやく1960年代後半となり、いよいよサイケ時代突入でオルタナやらシューゲイザーやらの源流になる音楽探求だろと思いつつ勉強してみると、そこにジェファーソン・エアプレインが浮上してきた。サイケ音楽といえばジミヘン/ジャニス/ドアーズって3偉大な御仁が興した、破壊的で自滅的で爆発的な音楽とばかりと思っていたので、amazonの視聴でジェファーソン・エアプレインのデビューアルバムTakeoffの中の「イッツ・ノー・シークレット」を聴いて愕然とした。なんだこれ?ジミヘンとかジャニスみたいに壊れた(;゚д゚)ァ....ブルースっぽいをインプロビゼーション過ぎるものでなく、音楽的に真っ当な演奏でどちらかというとフォーク・ロックを色濃くした感じの現代のアメリカンロックの音に通じるような感じじゃん?これが?サイケデリックなの?と疑問を持つような音だった。
そして調べてみると、どーやら元来サイケ音楽とは、1960年代のヒッピーと呼ばれる人たちが「ラブ&ピース」と訴えていたりしていた、ベトナム戦争とドラッグ解放とか社会的に不安定な時代で、社会批評とか反戦とかを言葉(詞)で訴える音楽が始まりだったようで、それだったらフォークソングに乗せひとりでギターをかき鳴らすボブ・ディランと変わらないじゃんという突っ込みはさておき、スタイルやファッション(情熱的とか外的攻撃的な)としてのサイケデリックは後半に出て来るジミ・ヘンドリックスジャニス・ジョプリンやザ・ドアーズなどのほうが刺激的であって印象的だったのでその印象だったんだろな。そんな低い知識としてのサイケデック音楽だったので、ジェファーソン・エアプレインの名前が出てきたのがとても信じられなかったのだ。なぜなら、進化(?)したジェファーソン・スターシップは、80年代軟派AOR好きなワタシは当然アルバムを持っているくらいのファンで、調べてみて判った、サンフランシスコの3大サイケデリックバンドの内のひとつなんて(他はグレイトフル・デッドとクイック・シルバーだそうな)最近岡本喜八監督の血と砂を見たくらいの物凄い衝撃をくらったとさ。
ほんと今まで、偏った音楽の聴き方してたからまったくのノーマークなジャンルが残っていたところがあって嬉しいぜ。
今日はこれしか持ってないんで…これ聴いた。

グレイテスト・ヒッツ

グレイテスト・ヒッツ