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島田紳助だし、ヘキサゴンだし、と始まる前は文句云ってはいたものの、テレビ画面は付けといた。しかし、昨年のプラットフォームに納めたままの構成、企画、演者で行うほどテレビ業界は貧しているのだろうか?と思わずにいられない画面だった。最後に島田紳助は「このメンバーでやるのは二度とないだろう」的な挨拶をしていたが、島田紳助もそろそろ飽きられているのを自覚したのか?24時間お祭りテレビ企画はもう限界なのか?来年の今頃は地上波デジタル切り替え時のおおわらわだろう、世の中がどうなっているのかがわからない状態じゃなかろか?しかし、視聴率はそこそこ取っているのが気になるところ。
ビートたけしがお笑いは全てやりつくしたみたいなことを言っていた。そう思う。1960年代生まれのテレビをしょって学校に行きなさい!!と言われたような年代にとって、今のバラエティー番組は、全て焼き直しにしか見えない。無いものはエロいとこだけ。
ヘキサゴンで島田紳介がしている技法は、ドキュメンタリーで結果転んだほうで判断するという、とても、関西的で吉本新喜劇的な人間力に頼った演出と感じる。一生懸命がかっこよく決まれば感動するだろうし、ダサくて笑いになるだろうしと、ある意味卑怯な演出だ。見る側にある程度判断を託す逃げの演出。この手法が日本全国区になったばっかりに、芸は荒れ、完成度を完璧にしない芸人モドキが増え、使い捨てタレントと番組が増えた気がする。元来東京の笑いは、基本アドリブが無い計算された見せる芸だったはず。クレイジーキャッツにしても前田武彦大橋巨泉にしてもドリフターズにしてもだ。映画的だったと思う。たぶんそれは、スピーディーではない。テレビには向いていないであろう。多様化と斬新さと新鮮さを求められるテレビ向きではなかったのかもしれない。でもそこで、関西的な演出方法に路線をきらずに踏ん張って欲しかったなぁと最近とても思う。(自分も確かにひょうきん族に流れた派でした…。えー確かに流されたばか者でした)
■猪子氏が前日の朝生で言っていた、「価値観が変わったんですよ」ってのは、かなりショックかも。高度成長時代を下地にした物売りの仕方とか、仕事へのプライド、家族のあり方、幸せの条件とか、どこかの年齢間にボーダーがあるのだろう。そこが知りたくなった。

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